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蜷川実花 写真展
2009年11月29日先日西宮大谷記念美術館で開かれていた蜷川実花先生の写真展に行ってきました。
ひっそりとたたずむ静かな美術館で、特に彼女の表現したい事に共感したり、憧れたりしている若い女性のお客さんが多かったように思います。
http://www.ninamika.com/ja/index.asp
どの写真も、もの凄い鮮やかな色と、独特の世界観を醸し出していて、立ち止まって圧倒されるものばかりでした。
二階のフロアには、真っ暗な部屋に大きなスクリーンで金魚が泳いでいる映像が静かに流れていたり、たくさんの芸能人の方々の写真が部屋一面に展示されていました。
ただ綺麗とか、すごいというのではなく、何かそこに悲しみと寂しさと、自分の表現を理解してもらえない「葛藤」というものをとても感じました。
私の思い過ごしかもしれませんが、なにかそんなエネルギーをひしひしと感じました。
「先駆者は孤独である」
尊敬する先輩から私が開業する時に送って頂いた言葉です。
物事の本質をついている事をやっていたとしても、大多数を「普通」と定義する世の中では、理解されにくかったり、その本当の価値をわかってもらうまでは時間がかかり、孤独と苦悩に苦しむ。きっとお前の開業はそのようなものになるだろう。ひたすらに伝わるまで、我慢しなさい。
そんな観点から、勝手に共感してしまいました。。
蜷川先生、そんな事がいいたかったのではなかったのならすみません。
ただ、本当に写真の撮り方や配色だけでなく、そのメイクや衣装、独特の世界観は他に類をみない彼女だけが表現できる世界だなと思いました。
映画「さくらん」で彼女の世界に魅了され、いつも私がおつき合いさせて頂いているデザイナーとも一緒に仕事をされたりと、何かのご縁を感じ、彼女を追いかけ始めましたが、
これからまた目が離せないなと思いました。
当院の待合室にも、写真集とこれまでの作品集も加えて置いておりますので、ご興味のある方は是非ご覧下さい。