昨年寿退社した当院スタッフが、８月の結婚式にむけてずっとコンプレックスだった前歯の審美治療を受けてくれました。
彼女のケースは特殊で、小さな虫歯が歯の至る所にあり、一つ一つつめていくと非常に手間ひまがかかってしまったり、つめる箇所が多すぎて、つぎはぎだらけになるので、審美を求めるなら場合によってはぐるっと削って被せ物にした方が綺麗に治療する事のできるケースでもありましたが、まだ若く、歯をたくさん削ってしまうのもためらいがありましたので、チャレンジケースとして、全てマイクロスコープ下で充填することになりました。
トータル１９カ所、一回２時間を３回の通院、計６時間の時間をかけて充填していきました。
歯によっては、一本の歯に４カ所もつめるところがあり、歯も部分によって微妙に色や透明感も異なるので、それに合わせて様々な色のレジンと様々なテクニックを組み合わせて充填していく事はとても大変ではありましたが、最終的にはなんとか綺麗に生まれ変わることができたように思います。
歯の色だけではなく、歯茎の変化にも着目して下さい。
術前


そして、術後です。




歯の審美性の回復だけではなく、全てをマイクロスコープ下にて緊密に充填した事によって、元々入っていた詰め物の段差が無くなり、汚れのたまりにくい表面性状に変わったため、歯茎の色も術前の赤黒くくすんだ腫れぼったい感じから、非常に引き締まった健康的なピンク色に変わっているのが分かって頂けると思います。
とても大変でしたが、鏡を手に取った瞬間、ぱっと笑顔になり、涙を流して笑ってくれました。
特に彼女は当院の初めての歯科助手専門のスタッフであり、私がマイクロスコープを初めて導入したことをサポートしてくれたスタッフです。私が厳しく指導して、涙を流して帰っても、不平不満を言わず、「患者様のために」という同じベクトルで、ずっと笑顔でついて来てくれた大切なスタッフです。
僕なりの結婚祝いができたように思います。
結婚式が一段落したら、今度は歯並びの矯正治療に入るようです。
フジたん、結婚本当におめでとう！
幸せになれよ！

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