医院ブログBLOG
大きな膿の袋の治療
2011年8月6日先日「歯茎が腫れているから診て欲しい」というお電話を頂き、早速診させて頂いた患者様の歯の根の治療の一部始終です。
KINOSHTIA DENTAL OFFICE ~大きな膿の袋の治療
3年ほど前に、深い虫歯の治療をさせて頂いて、かなり深い虫歯でしたが、できるだけ神経を保存したかったので、神経を保護する直接覆髄という処置をさせて頂いた患者様で、その後経過もよく順調だったのですが、体調を崩されしばらく来院が途絶えてからの再来院でした。
深い虫歯があったので、じわじわと歯の根の中の神経に細菌が感染し、根の外にまで感染が広がって膿の袋を作ってしまったようです。
歯茎にも大きな膿の袋ができており、レントゲンでも歯の根の先に大きな黒い袋状の物が写っています。
かなり大きな範囲で感染しているので、マイクロスコープを使って、歯の根の中の感染物質を徹底的に掃除して、一ヶ月ほど経過をみたケースです。
無事、膿の袋も消失し、レントゲン写真でも骨の回復が見られます。
骨の中にできてしまった大きな空洞ですので、完全に骨が回復するまでは1年くらいかかると思いますので、これからも経過を追って観察していきたい歯です。
歯の神経の管は、肉眼で見ると針で開けた穴のような小さな管で、従来は手の感覚で、ある程度掃除をして治ってくれるのかどうかと、不確かな治療だったのですが、こうしてマイクロスコープを使って大きく拡大して治療する事によって、その治療精度はかなり上がってきております。
ただ、やはり一見針の穴のようでも、実際は立体的な鍾乳洞のような構造なので、完璧に掃除する事は至難の業です。
今はただただ「うまくなりたい」この一心ですが、少しでも多くの歯が残せるように日々トレーニングに励んでいきたいと思います。
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