早いもので今年ももうすぐ終わろうとしております。
約２年前に日本の審美歯科治療の第一人者である山﨑先生のプライベートコースを受講してからというもの、もともと非常に力を入れていた審美歯科治療に更に力が入り、マイクロスコープ治療の世界に魅了され、様々な技術革新を行ってきました。
いつも往復の通勤電車の中は重たい学術書を開くのが日課なのですが、この２年間は審美歯科かマイクロスコープにまつわるものが中心だったように思います。どれくらい読んだのか本棚を整理してみましたが、往復の通勤電車の中の１０分から１５分くらいのいわゆる隙間時間の勉強ですが、ちりも積もればで以外にたくさんの本を読んでいました。

不思議な物で、自分が力を入れ始めるとそのような治療を求めておられる患者様との出会いもたくさんあり、特にこの数ヶ月はその患者様達の治療の仕上げが続き、オールセラミックばかりを触っていたように思います。
その中でも特に思い入れのある患者様の写真です。
治療前

治療後


まだお若い方なのですが、元々自分の口に非常にコンプレックスがあり、矯正をしたり、他院で審美歯科治療をうけたりしたが、納得いく治療が受けられず、遠方からお越しになられ始めた女性です。
治療の前半の段階で、治療用の仮歯を入れた際には、にっこり笑いながら涙を流して喜んで下さった患者様で、治療期間中も非常にモチベーションも高く、歯の形態への御要望も多く、仮歯での微調整にかなり時間をかけた治療でした。
その甲斐あって、最終的にセットしたオールセラミックも非常にクオリティーも高く、私自身も達成感の非常に高い治療となりました。
カメラを握る手にも力が入りました。







「長年私は笑う事ができなかったんです。ずっと悩み続けて、今日、やっと自信を持って笑うことができます。気持ちがとても軽くなりました」
その時の患者様から頂いた感想ですが、私自身も驚きましたが、オールセラミックをセットした直後から、患者様自身の笑顔もさることながら、その方から出ているオーラといいますか、雰囲気ががらっと変わりました。
そして、もともとオシャレな方でしたが、次の来院時から更にファッションも素敵になられ、内面から溢れている明るい笑顔というものを感じました。
歯科治療を通して、その方の人生のお手伝いがしたい、それが私自身が常日頃描いている「理想」ですが、この日はその理想に少し近づけたような気がしました。
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