医院ブログBLOG

MIという考え方

2011年4月16日

近年、MI(Minimal Intervention)という考え方が、医療で広まっています。
医科の手術で分かりやすくいうならば、お腹を大きく開けて手術するのではなく、顕微鏡や、内視鏡を使って、必要最小限の手術を行う事により、身体への負担を大幅に減らすことができ、術後の回復も早く、傷口も目立たない。
これを歯科に置き換えていうと、大きく削って詰め物や被せ物を入れるのではなく、顕微鏡を使って虫歯の部分のみを最小限に削り、その部分だけをピンポイントで修復するという方法です。
これによって、天然の歯を削る量を格段に減らす事もできますし、万が一再治療になったときのリカバリーもしやすいことが最大の特徴です。
また、近年このMIの治療において多用するコンポジットレジンという強化プラスチックの素材の進化が著しく、より良い結果が出せるようになってきました。
以前は、レジンは強度に問題があったり、数年経過すると劣化して色の変化が著しかったりと、色々問題もありましたが、いい材料を使い、顕微鏡下で一つ一つのステップを丁寧に行う事によって、非常に良い結果が出るようになってきました。
今回は、分かりやすい動画を作ってみましたので、小さな虫歯治療の一部始終をご覧下さい。
私自身のトレーニングがまだまだまだまだ必要ですが、治療が終わった後、患者様が「えっ?どこを治療したんですか?」
と聞いて下さいました。
「ああ 綺麗ですね!」というのは、一件褒め言葉のようですが、どこを治療したか分かっているという段階で、人工物だと認識されているという事です。
ですので、「どこを治療したんですか?」という、このお言葉を頂ける事がMIのゴールではないかと思いますので、今後も日々トレーニングを繰り返し、より精度の高い治療ができるように精進していきたいと思います。
KINOSHITA DENTAL OFFICE 〜コンポジットレジン充塡〜
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