今年も残すところわずかとなりました。
年末は何かとバタバタしてしまい、医院の中も色々と整理をしながらの診療だったので、体調も崩したりもしましたが、スタッフが支えてくれなんとか無事仕事納めに辿り着くことができました。
今年最後のマイクロスコープ下での、コンポジットレジンによるダイレクト修復の写真です。
古い金属の詰め物をはずして、コンポジットレジンという強化プラスチックを直接つめていく治療です。
左の上の一番奥の歯で、口もあまり開かない小柄な女性だったので、非常に難易度の高い治療でしたが、なんとか無事終了し、患者様にも喜んで頂くことができました。
直接口の中で詰めていくため、従来の肉眼治療であれば、ただ詰めるというのが精一杯で、審美的に、もとの天然歯のように詰めるところまでは難しかったのですが、マイクロスコープやその他の様々な器具を使用する事によって、非常に細かい作業が可能となってきました。
術前　金属の詰め物が入っていて、歯との境界部分に虫歯ができて隙間ができています。

金属を除去して、接着処理に入っていきます。


液体状のレジンと、ペースト状のレジンを充填していきます。

様々な器具を使用して、立体的な形態を付与していきます。

充塡終了したところです、色や形もできるだけ元の歯の状態を再現しました。


一連の流れも少しずつ試行錯誤しながら、日々進化していますが、気がつけばあらたな道具や材料が次々に増え、スタッフも名前と使用方法を覚えるのに一苦労です。
歯と詰め物を接着する接着剤も、私なりにルールがあって、ケースに合せて使い分けているのですが、今日改めて並べてみると、びっくりするくらいありました。

歯とセラミックや金属を接着する接着剤が６種類、歯とレジンを接着する接着剤が５種類と、ちょっと増え過ぎているように思います。
もっとシンプルにできるように、管理しやすいように減らしていこうとは思っているのですが。。。
来年もまた更によりよい治療ができるよう、さらなる努力をスタッフと共に努力していきたいと思います。
今年一年、毎回長時間に及ぶ治療にも関わらず、笑顔で通って下さった患者様の皆様に心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
皆様よいお年をお過ごし下さいませ。
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