医院ブログBLOG

温故知新

2016年7月22日

先週末の連休は三日間の精密入れ歯のライブ研修でした。
実際の患者様に来て頂いて、我々の目の前で講義を踏まえながら入れ歯制作の全ての流れをデモンストレーションして下さるという研修でした。

非常に内容も深く、濃厚な3日間となりました。
シュトラックデンチャーというドイツ式の精密入れ歯製作の行程や概念を学ぶことができたのも素晴しかったのですが、特に講義の中で、私が開業してからのこの8年間取り組んできたBPS精密入れ歯治療の基本概念となる、イボクラデンチャーシステムの貴重な資料や使用する咬合器、そして開発者であられるシュライヒ先生の約40年前の貴重な治療映像を拝見することができました。

奇しくも講師の稲葉先生がドイツに留学され、シュライヒ先生からこのシステムを直接学ばれたのは私が生まれた年でした。

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8年前に私が別の研修会でBPSの講義を受けた時には、このBPSの歴史や開発者の概念等は詳しく語られることはありませんでした。
それが今になって回り回ってその原点を、しかも開発者から直接学ばれた先生からご指導頂けた事は、とても感動的でした。

そして更には現代の噛み合わせの源流となる概念や器具を創り上げられた、アルフレッドギージー先生の90年前の貴重な治療映像まで拝見することができました。
90年前の治療にも関わらず、使う道具や材料の進歩はあれど、行われている内容は現在の日本で行われている入れ歯制作行程より遥かにレベルが高い物で、まさに驚愕でした。

「古きを知り、新しきを学ぶ」

講義の中で講師の稲葉先生がふとつぶやかれたお言葉ですが、まさに私にとって温故知新を身を持って体験した瞬間となりました。

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3日間頭をフル回転させたので、とっても疲れましたが、この半年間僕をサポートし続けてくれた小西先生ともよっくりとお食事を御一緒させて頂き、とても暖かい時間でした。

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学んできた事を日々の診療に落とし込むべく、帰ってきてからはバタバタと走り回っていますが、当院を訪れて下さる患者様の少しでもお役に立てますように、これからも日々精進していきたいと思います。

全ては患者様の本当の笑顔の為に。。。

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