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マイクロスコープだからこそできること
2017年11月12日当院では全ての修復治療をマイクロスコープ下(歯科用顕微鏡)にて行なっております。
単純に対象となる歯を大きく拡大して見ることができるのですが、肉眼治療とは異なりマイクロスコープを使用するからこそできることがあります。
一つは、「診断」です。
先日歯の根の治療の依頼でお越しになられた患者様がおられました。
奥歯の根の治療がうまくいかず、数件の歯科医院で再治療を繰り返しておられましたが、一向に症状が改善しないからなんとかして欲しいというご要望でした。
レントゲンや口腔内写真など基本的な検査を行い、実際の歯をマイクロスコープで確認しますと、、、単純に歯が割れていました。
かなり多くの破折線が入っており、恐らくもう粉々になっているのでは、、、という状況でした。
その状況の写真を患者様に見てもらいますと、すぐに納得して頂き、抜歯することになりました。
当院に来られるまでに、この患者様は数件の歯科医院でかなりの時間と労力をかけて、その歯を残したい一心で治療に通われたことと思いますが、
マイクロスコープで確認した写真を一枚見ただけで、その日に抜歯を決意してくださいました。
マイクロスコープを使用するからこそ残すことができる歯もありますが、マイクロスコープで診断したからこそすぐに抜歯の判断がつくこともあります。
その迅速な診断によって、無用な治療や患者様の時間的精神的苦痛を軽減することにも繋がります。
当院では全ての治療にマイクロスコープを使用し、じっくりと丁寧な治療、そして患者様にご納得頂ける治療を日々目指しております。