医院ブログBLOG

Dental Photography part2  〜セラミック編〜

2012年12月12日

前回のお写真のお話に引き続き、今回は審美歯科治療の治療経過の写真をご紹介したいと思います。
入れ歯で必要な写真とはまた異なり、審美歯科治療では、歯の形や、並び、唇との関係、お顔全体との関係、そして一番難しいのが歯の色、これらの項目をいかにセラミック担当技工士に正確に伝えるかが、審美歯科治療の成功にとって非常に重要になってきます。
一般的なイメージとしては、歯の型取りがうまくいっていれば、歯は綺麗に作れるのでは。。。
と思われますが、歯の模型だけ渡されると、担当技工士は、その模型の上でだけのみの判断で、綺麗な歯を作る事しかできません。
ですが、実際は、その上に唇がのり、お顔全体として、歯がバランスのいい長さなのか、歯の傾きや、張り出し具合は適切なのか、そして歯の色は他の歯の色と調和しているのか、この辺りは模型だけの判断では全く分かりません。
その為、歯の治療なのですが、口の中の写真だけではなく、唇と歯の関係やお顔の写真も撮影しなければなりません。
それでは実際の写真です。
術前の状態
ks.jpg
DSC_0004.jpg
上の真ん中の2本の歯の変色と、形態の改善を求めてきて下さった患者様です。
実際のセラミック治療に入るまでに、隣の歯の古い詰め物のやり直しや、変色している歯の根の治療や、ホワイトニングなどの下準備を行い、その上で最後の締めくくりとして真ん中の2本の治療に入ります。
歯の色や形、並び、角度、透明感、唇や顔との関係などをたくさんの写真に記録して、担当技工士と何度もディスカッションを重ねた結果完成したセラミックがこちらです。
_DSC7994.jpg
_DSC7960.jpg
_DSC7976.jpg
_DSC8009.jpg
右側はラミネートベニアという付け爪のようなセラミック、左側はセラミッククラウンという被せ物で対応しております。
そしてセットされた状態がこれです。
ko.jpg
ko1.jpg
DSC_0025.jpg
DSC_0034.jpg
審美歯科の最終目標は、綺麗な歯になったという表現ではなく、どれが治療した歯なの。。。?
と思って頂けるような、自然な形や色や透明感、統一感を目指します。
実際の患者様も、治療終了後に鏡を見て下さって、「治療した歯じゃないみたい!!」
と、とても喜んで下さいました。
現状私が日々協力関係を結んでいるセラミック担当ラボは5件ありますが、それぞれの担当技工士と日夜大量の写真データの共有と、メールや電話でのディスカッション、場合によっては互いに出向いて、実際の模型を手に取って話合い、様々な準備と行程を経て、最終完成に至ります。
非常に地道な作業にはなりますが、建築と同じく、設計図を緻密に作り上げ、それぞれの材料や構造やデザインにこだわり、ステップステップの打ち合わせと確認を経て、素晴しい建築物が完成します。
当院の内装のデザインも、タッププランニングの下妻先生と約1年間に渡り、本当に細部に至るまで、何度も何度も打ち合わせを致しました。
その甲斐あって、このようなデザインに仕上がり、5年経った今も飽きる事なく、とても気持ちよく日々仕事をさせて頂く事ができております。
matiaiuketuke.jpg
私とそれぞれの担当技工士達が製作したセラミックも、同じように永きに渡り患者様に気持ちよく、気に入って使って頂けるように、これからも日々精進していきたいと思います。
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