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立て看板登場

2008年3月26日

相変わらず場所だけでなく、何屋さんなのか分からないとか、中がどうなっているのかわからないとのご意見を頂くので、内装写真入りの立て看板を作成して頂きました。
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すっきりしていい感じのものが出来たと思います。
ここ最近また大きな学びがありました。
教えて頂いたのは患者様からです。
その方は年齢はもう75歳を超えておられるのですが、とてもしっかりされていて、お仕事もされておられる方でした。
残念ながらお口の中はかなり崩壊が進んでおり、もし治療をするならかなりの治療期間を要し、また総入れ歯も視野に入れていかなければならないような状態でした。
歯科医学的に正しい診断をすれば、総入れ歯や、外科処置、長い治療期間を必要とするのですが、その方とじっくりお話をさせて頂くと、今の状態や、治療の必要性については良く理解できたが、今の仕事が後二年は任期があり、人前で話をする仕事なので総入れ歯は
受け入れ難い、また自分の寿命もあと五年がせいぜい。
だから、たとえ最終的によく咬めるようになったとしても、1年以上の時間を要するような治療や、総入れ歯は、残りの2年の自分の仕事と、5年の寿命を考えると果たして幸せになれるかと思う。。。
そんなふうにおっしゃいました。
勤務医時代も同じような事を言われた事は何度もあったと思うのですが、今回はなぜだか私自身の心への響き方が違いました。
医学的に正しい事を追求する事を今まで重んじて、それが正しい事だと思い信じ突っ走ってきましたが、それが全ての人に当てはまる訳ではない。
それぞれの人に合わせ、その人にとって医学的にベストではなくても、「最善」の治療を一緒に考えていくのも大切な仕事なのではと思いました。
そこから、今のお口の状態を再度細かくチェックし、妥協的ではあるけれども、今の状態をそれほど大きくは触らず、総入れ歯は回避し、数年はなんとか持つのではないかというプランを考えました。
患者様もうんうんとじっくりお話を聞いて下さり、そして納得して下さいました。
そのとき患者様の目が大きく変わり、何かが通じ合えたように思いました。
もともと 「with your life」  「 生き方提案型歯科医院 」
これが、当院のコンセプトでしたが、なんだか一歩近づけたように思い、とても嬉しかったです。
そして、また一歩進歩したように感じました。
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